第7回合格者(MDさん)の声「キャリアコンサルタントとしてのたたずまい」

2018年04月09日 06:55

今日も合格者の声を紹介します。

私とスカイプ塾との出会いは2018年2月中旬です。

第7回試験まであと数週間という時点での入塾で、合計4回(初回の無料体験を除く)ロールプレイをやらせていただきました。

結果、実技112点(論述41点、面接71点)で全てA判定を受けることができたので、とても良い流れで試験に臨むことができたと感じています。


私自身が実技試験に向けて、最も大事にしていたことはキャリアコンサルティングを行うにあたっての「心構え(=心の中心に添えておく言葉のイメージのようなもの)」です。

ロールプレイによる練習の積み重ねや、知っておいた方が良い最低限の知識はもちろん大事ですが、それ以上にキャリアコンサルタントとしてのたたずまいのようなものが試験においても重要なのではと思います。

そのことについても、スカイプ塾の中であらためて学ぶことができたと思います。


スカイプ塾での成長から合格に至る部分を語る前に、まずは入塾前までにどのような経緯でたどり着いたかを振り返りたいと思います。


養成講座は2017年10月~12月にかけて受講しました。

講座では基本的な知識の学習とロールプレイは2回程度の実施だったので、実技に関しては自主練習や合格対策講座に託される構成になっていたかと思います。

私はこの時点で既にJCDAで受けようと思っていたので、その対策の一つとして2017年発売の「経験代謝によるキャリアカウンセリング」の本など読み、そこをベースに実技に臨もうと考えていました。

また、養成講座の2回目のロールプレイをこの経験代謝を念頭に実施してみたところ、アドバイザーに「この時点でこの完成度はすごい」と誉めていただいていたので、その言葉を真に受けるわけではありませんが、少なくとも自分が進んでいる方向性は大丈夫かなという感触を持っていました。

(上記でいう「心構え」をひとまず「クライアントの経験を代謝させる」というものが非常にすっきりとあてはまったイメージでいました)


そこで、身近な人に悩みがなかったとしても、過去の経験を語ってもらえれば「相手役も題材も無限にあるな」と考え、主には家族に話を聞くというかたちで試験まで準備しようと取り組んでいきました。

ただやはり、話を聞くことはできますが、それがキャリアコンサルタントとして対応できているかということは、客観的に把握できることができないので、だんだんと不安が大きくなっていきました。

その中で「経験代謝」について何か他にヒントがないかキーワード検索をしていたところ、スカイプ塾を主宰されている木原さんのブログに辿り着いたのでした。

ブログを隅々まで読み、すごく参考になり、さらにはスカイプ塾というものがあり、非常に参加しやすそうなかたちであったことから、初回体験を申し込むに至りました。


初回体験ではこれまでの状況をお話し、試しにロールプレイもやらせていただいたのですが、養成講座の練習のかたちとは当然異なるので、スムーズに進めることができませんでした。

ただ、まだこの時点では、特に自分の中でのロールプレイをするにあたっての姿勢は変えようとは思っていませんでした。


ターニングポイントは次の回でした。

まったくロールプレイがうまくできませんでした。

一言でいえば、養成講座で習ってきたことや、自分が準備してきたことが全く意味のないようなものに思えてきて、若干感情的な物言いも木原さんに対してしてしまいました(その節は大変失礼いたしました)経験代謝を意識しすぎていたと思います。


その状態から変わっていく契機となった言葉が二つあります。

一つはこれまでの体験記やブログにも記載があるかもしれませんが「悩んでいるのはクライアントであること」ということです。

そのことから派生して、ロールプレイ=試験では、いつまでも受験生気分ではなく、一人のキャリアコンサルタントとしてクライアントにしっかり向き合うという気概を当然もっていてしかるべきということになるかと思います。


もう一つは「技法とは目標に役立つ反応を意識してとること」という言葉で、これは悩む中で自分にしっくり落とし込める言葉を探して書物など読んでいる中で出会った言葉でした。

國分康孝先生の著書の中にある言葉です。

この言葉と、木原さんとのロールプレイでの振り返りでの「普段の会話とそれほど変わりはない」というニュアンスの言葉とをあわせて考えたところ、今までの自分は技法などの形にこだわりすぎていたということをようやく自分の中で落とし込むことができました。

つまり自分という固有のパーソナルティを考えた時に、キャリアコンサルタントに必要な技法の基本的ないくつかは、普段のままの自分でもかなりできている部分はあると思い、それを困っているクライアントに役立てようと意識することで、それ自体がすでに何等かの技法を使用していることになると自分なりに解釈してみたということでした。


以上の流れでまわりまわって「パーソンセンタードアプローチ」という原点に最終的に戻ってきましたが、この言葉をあらためて「心構え」として心の中心に添えて、その後のロールプレイに取り組んでいきました。


自己分析をすることでこの境地に辿り着いたことは、自分の中では非常に大きく、以降は比較的スムーズにロールプレイ全体を体験することができ、口頭試験の対策もすることができました。

思い返せばスカイプ塾でロールプレイをし、振り返りをするという過程全体、そのものがカウンセリングと考えることもでき、またこうして体験談をまとめるということも自分のキャリアコンサルタントとしてキャリアの最初を見つめ直すという意味でも大変意義深いことだなぁと感じています(なので特に依頼があったわけではありませんが、自ら体験談を今入力しています)


これからもキャリアコンサルタントとしての研鑽を重ね、何等かかたちで世の中に貢献できるようにしていきたいと思っています。


以上長くなりましたが、ありがとうございました。

よくここまで短期間に自分の中に落とし込み自分のものにされ、合格という形にされたと嬉しく思います。
MDさん合格おめでとうございます。益々のご活躍をお祈りします。