第24回キャリアコンサルタント国家試験合格者(OYさん)の声

2024年01月08日 13:49

後進の指導の意味を込めてお願いしたところ、「第24回キャリアコンサルタント国家試験合格者(OYさん)の声」が届きましたのでご紹介します。

第23回学科 第24回実技国家試験合格にあたり

養成講座を3月下旬に終えて7月の試験日までの計画を立てるにあたり実技試験合格に向けて指導者を捜していたところ過去に木原先生にお世話になったという知人に紹介を受けご相談してみたところ快諾していただきお願いすることになりました。

私はキャリアコンサルタント協議会を受験しましたので学科と実技の両方について少しでもご参考にしていただければ幸いです。


学科については養成講座の学習において毎週平日の夜間に2日計8時間の時間を確保することに苦労し、なかなか受験勉強に具体的に取り組むということができませんでした。

養成講座を終えたところで、3種類の参考書を実際に読んでみて自分に合っていると思えた1本に絞りました。

受験会場でお見受けしたところ、「みん合」「LEC」の参考書を持たれている方が多かった印象です。

過去問題について特に時間をかけ第1回から第22回までを全てやってみて、木原先生のご助言により加えて2級技能士の過去問にも数年分解いてみました。

特に7月の第23回の試験の直前の6月に実施された2級技能士の問題をやっておいたことがとても為になりました。

私見ではありますが、同じ方が問題作成されているのかと思えるくらい傾向が似ておりとても参考になりました。

学科についてはなんとか1度で合格したいという気持ちがありましたので、4月末までは学科のみ対策を行っておりました。

5月のゴールデンウィークあけに論述も面談もどうやって学習したらよいかわからず、木原先生のご指導を約2か月に亘り受けました。


結果として実技は不合格となり、先生のご指導通りにやっておればよかったなと反省し再度11月の試験に向けてお願いすることになりました。

ご指導の中で、逐語録を作成してみて振り返ってみたほうがよい、論述はロールプレイングを通して口頭試問の練習からの方が雰囲気を掴みやすいとご指導をいただいていたにも関わらず、学科にウエイトを置きすぎていたこともあり十分な準備をすることができませんでした。逐語録を一度も作成しなかったのです。

会社員として管理職の経験が長かったこともあり自分では意識していないにも関わらず、相談者の問題を解決する方向に導いていると何度もご指摘をいただきました。

このことが私の一番大きな課題でありました。

早口である、「なるほど」などの言葉が必要以上に繰り返されるなど難題山積な状態でした。

第23回の実技はセカンドキャリアの設定でありましたが、ウエブ経験しかない私にとって試験会場の雰囲気にのまれた部分もあり、キャリアコンサルティング協議会の試験要綱にある「相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける」ということは全くできていませんでした。

最初にCLが発する詳細な状況の内容の要点を逃していたのです。


屈辱的な不合格の汚名を挽回すべく2回目の挑戦となった第24回の受験に向けて私にとってはまさに真剣勝負でありました。

筋トレと同じでとにかく回数を重ねて練習するしかないという気持ちを持ち、1回1回の授業を大切にして一つでも多くのことを学びたいという姿勢でした。

木原先生におかれましてはお忙しい中、毎週授業ごとに私が作成する逐語録にすべて目を通してくださり、一文一文丁寧にご指導をいただきました。

その過程において自分の中で、なんとなくではありますが先入観のようなものを持たず、真っ白な気持ちを持って相談者の方に教えていただくという姿勢で自分なりの指針ができて、とにかくコーヒーカップを深く関係構築できるように意識しておりました。

特に逐語録の作成を通してCLとの関わりについて感覚で理解できるようになったことがとても参考になりました。

授業が終わる都度ポイントとなる印象的な先生のご指導の言葉を書きとめ、添削いただいた逐語録を何度も読みかえし何となく自分なりのカウンセリングスタイルが見えてきたような気もしました。

それはまさにCCとしての基本的な心構えができていなかったということに気づきました。


先生の添削後の文章はとてもハイレベルで自分では頭の中で浮かばない文章が多く、記憶して使用させていただき特に論述で助かりました。

先生が添削してくださった全ての逐語録をいつも携えて、時間があれば読み返してこれだけやったのだから大丈夫と自分を鼓舞しておりました。

1時間の授業の中で木原先生の熱いご指導に対する思いがいつも伝わってきて本当に感謝に堪えません。


振り返ってみると40回(論述解答添削、ロールプレイ、逐語録から口頭試問の添削、カウンセリング)を超える回数のご指導をいただいており、木原先生から都度いただいた「CLの味方になる」「最後まで諦めない気持ちでリアル感を持ってCLに寄り添う」という言葉をいつも思い出しておりました。

口頭試問も苦手で、できたこととできなかったことがうまく説明できないなど、その都度木原先生から暖かいアドバイスをいただき、時々ではありますが、木原先生から「最近よくなりましたね」とお言葉をいただいた時はとても嬉しかったです。


2回目となった第24回の試験では同じ部屋の全員が再受験組であり、論述については何とか書けたという手ごたえでした。

1週間後の実技では「2回目の転職」がテーマであり、関係構築についてはある程度はできたという実感がありましたが、相談者が気づき、成長するような応答、プロセスという点については反省しきりでした。

先生からの大切なアドバイスを失念していたのです。

「転職について今回はいつから考えておられるのですか。」

「その時に何かきっかけがあったのですか。」

授業の中で転職がテーマの時に木原先生からまさに魔法の言葉をいただいていたのに、緊張のせいか出てこなかったのです。

あの時にこの言葉を言えていれば展開も180度変わっていたと本当に後悔しきりで、後日木原先生にご報告したところ、関係構築ができているから大丈夫とお言葉をいただいたものの、合格発表日までおそらく不合格だから年始から第25回に向けて3度目の挑戦をすればいいなどと自問自答して悶々とした毎日を過ごしておりました。


合格していたことをお伝えすると木原先生もとても喜んでくださり、半年に亘るご指導に対して恩返しできたという気持ちとやっと終わったというほっとした気持ちでした。

実技が本当に苦手な私でも合格を手にすることができたのです。

面談の「展開」については本当に一言で変わるという印象ですが、「態度」「自己評価」については結論を急がず関係構築を第一義に進めていればよかったと思っています。

口頭試問において特にできなかったことを素直にできなかったとお伝えすることも大切なポイントと思われます。

私はできなかったことの説明が不十分と感じたので口頭試問はまさに必死になって思いつくことをお話した次第です。


先生とのロールプレイングの「営業職」への転職のケースと全く同じケースで記憶していた一文をそのまま今後の方針としてお話できたことが合格できた大きな要因と思っています。

また先生に自己一致ということが全く理解できない、参考書に書いてあることが何を書いてあるかわからないとお伝えすると、本当にわかりやすく教えていただいたことがとても印象的でした。

スカイプ塾のブログも全て拝読し理解が深まったと思えても、やはり先生とのロールプレイングが上達のベストな方法であったと痛感しています。


ご支援いただいたお陰で途中で投げ出さずに続けることができました。

キャリアコンサルタントの資格を取得する受験勉強が終わりましたので、今後は資格を今の仕事に活かし対人支援に関わって行きたいと思います。

木原先生、長期間に亘り親身になってご指導ご支援くださり厚くお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

OYさん、合格おめでとうございます。
初めてお会いした印象は「学びに対する取り組む姿勢がとても純粋である」ことでした。
第23回学科試験はこれ以上ない成績を収められ、第24回面接対策はロールプレイ後の逐語録にあてられ、苦労されながらも終盤には、キャリアコンサルタントがクライエントにどう関わるのかを会得され、口頭試問の練習で自分を客観視できるようになり、合格を果たされましたね。
今回の合格者の声から私のうかがい知ることができなかった苦悩の中で合格を手にされたことが分かり、改めて労をねぎらいたいと思います。
さて、OYさんの今後について伺ったところ、さらにカウンセリングの専門性を深められ、新たな目標を決められており、挑戦されるとのこと。
これからもOYさんの学びに対する純粋な姿勢を発揮され、益々のご活躍をお祈り申し上げます。